◎第342回 「一般社団法人高知サマサマCCRCセンター」設立(平成30年1月12日)

シ ニ ア の 移 住 促 進

地域全体の底上げに貢献

 CCRCに関しまして何度か執筆させて頂いているが、昨年末に、一般社団法人として標記の名称で登録が完了し、活動が開始される運びとなった。ホームページもほぼ完成しているので、覗いていただきご意見をいただければ幸いです。
 さて、これから多くのアクティブ・シニアの方々に関心を持っていただき、喜んでご参加いただくには、どのような仕組みと内容を充実させるのかに工夫と知恵が必要となる。高知の自然と食材、気候風土の良さだけでは十分ではない。関係者で知恵を出しあって取り組んでいく所存だ。
 信頼する、高知ではリーダー的な医師であるU氏からは、「確かに高知は具合が悪くなった人のケヤーは、人口に比例して充実している県として挙げられるが、それのみを期待して移住先の候補地として売り込むのではなく、アクティブ・シニアの方々が、その経験と専門を生かし地域に貢献することはたくさんあるので、むしろ、未開の地として、開拓魂を持って来ていただいた方が、ご本人もやりがいがあり、県民も受入れやすいのではないか」とアドバイをいただい。
 長期滞在にはホテルやシェアハウスもあるし、住宅としてのマンション利用もあるが、できれば空き家を利用して住んでいただくことができれば、過疎化する地域のためにも願ったりかなったりではないかと考えるが、これがなかなかスムーズに取り組めない。
 各地域にある、移住促進に取り組んでいる方々も、借家や売り物件を探しているが、所有者が相続のため複数の場合や、相続されずに所有者が亡くなられていたり、相続人が都会に住んでいるために相談しにくかったり、不動産の手続きが複雑でなかなか進まないのが現状のようである。
 このような点をどのように解決するのかが、我われの事業に課せられた課題でもあると考えている。
 経験豊富なアクティブ・シニアの方々に期待するのは、新たな産業推進活動に地元の方々と取り組んでいただき、現在ある企業の事業承継や地元の方々と新規事業を立ち上げていただけないかということ。高知県は労働者の賃金水準も低く、働く職場が少ないために、多くの若者が県外へ流失してしまっているのが現状だ。
 働ける職場が増えれば若者もUターンして故郷に職場を求めると考える。そのきっかけに、アクティブ・シニアの方々の移住が大きなカギになる。その意味ではU医師の言葉にも通じるものがある。
 したがって、我々が目指すCCRCの取り組は単にシニアの方々の楽園のみを考えるのではなく、シニアの力で地元に活力をみなぎらせ、現在の産業を伸ばし、新たな事業を起こし、地域全体の底上げをしていくことにあるのではないかと考える次第だ。
 産業が現在よりも拡大し活性化すれば、物流量も増え、国内外への輸送コストも低減できることになり、商品や原材料の販売に向けての競争力も増してくることは間違いない。
 ちなみに、名称の中にある「サマサマ」はCCRCの拠点が高知市内の九反田にある、カフェバー・サマサマにあることと、過去に店主がインドネシアに勤務していたことから、サマサマはインドネシア語で、“おかげ様”とのことで、我われの活動も、地域住民も移住者もお互いに助け合う意味からも、社団法人の名称の中に入れた。

2018年01月12日