◎第361回 木材の宝庫・高知県(平成30年10月26日)

豊富な森林資源の活用へ

関心を喚起する取り組みを

 高知県は面積の84%を森林が占め、森林率は日本一だ。杉やヒノキの森林資源が豊富に蓄積されている。
 森林は根で土を支え土砂崩れを防ぎ水を蓄え、また野生動物の住みかとして、さらには暮らしに必要な木材の供給など、さまざまな機能を有している。山で蓄えられた養分や微生物が川に流れ込み、いずれは海の生物に必要な養分をも供給する重要な役割がある。全長196キロメートルを雄大に流れる「最後の清流」四万十川も、流域の豊富な森林により育まれている。
 特に、四万十地域はヒノキ林が豊富にあり、昔から住宅や神社仏閣用などの建築用材として利用価値が高く、木肌が淡紅色で美しく油脂分を多く含み、色つやも良いことから、高い評価を得ているようだ。
 四万十川流域の4市町村(四万十市、四万十町、中土佐町、三原村)は一丸となって間伐など森林整備を推進し、立派なヒノキ林を育成している。
 日本は木を扱う文化の国だ。現代に生きる我われは、この国に息づいてきた文化を時代に会う形に進化させ、次世代につないでいくだけの工夫が必要といえるだろう。
 少子高齢化の先進国ともいわれる高知県は、ともするとこの豊富な資源を活用できない状況に追い詰められているかもしれない。関係者が後継者の育成や訓練に真剣に取り組まなければならない状況のようだ。若者に限らず、シニアのでも、森林に関心のある方々に現状と今後の取組や、新たな木材産業の開発等を広報し、関心を持ってもらうべく、多くの取り組を推進している。
 10月には、高知市の中央公園で「もくもくエコランド2018」が週末の2日間にわたり開催された。木材の加工業者や林業に携わる多くの企業や団体が参加した。また、高等技術専門学校を紹介し、若者に林業を紹介して、関心を喚起すべく森林環境学習フェア等が開催された。
 ステージイベントとしては、木の文化賞の表彰式や、森の検定などの盛りだくさんなプログラムが組まれていた。それらの中には、森林機械の展示・実演、森林環境学習ブース、小規模屋根構造の組み立て実演、子供向けにはキッズ絵画コンクール、木のおもちゃコーナーなど盛りだくさんの内容である。
 私は、友人に誘われて、来場の皆様に味わっていただくために、フードマーケットの一角で焼きそばを作り、販売させていただいた。高知県はイベント好きで、私も何かとよく借りだされる。
 最近では、高知城、競輪場などに出向いている。当日の来場者に「おいしい」と喜んでいただくのと、会話を交わすのが楽しみだ。
 私が最近作る焼きそばは、市内のスーパーで手ごろな値段のそばを注文しておいて、あとは、四万十地域のおいしい豚肉の角切りを取り寄せる。ポイントは、自前で栽培している青ネギをたっぷり使うことと、味付けに塩コショウと、弊社が販売している「にんにくやきにく極みたれ」を使うこと。これは2年前の高知市のコラボグランプリで敢闘賞をもらったレシピである。
 今後も、木材資源の大切さも忘れずに、できるだけ多くのイベントに参加して、多くの方々との触れ合いを大切にしたいと考えている。

2018年10月26日