◎第365回 高知城、光の祭(平成30年12月21日)

日本三大夜城の1つ

変化するデジタルアート空間に

 平成最後の年末。高知に滞在するようになって4年近くになる。両親のルーツが高知県ということで、サラリーマン生活の時代をはるかに過ぎてから住み着くことになった。女房・子供を東京に置いて、郷里である高知の父の実家で農業法人を仲間と立ち上げ、徐々に土佐人の仲間入りとなり、終活の準備なぞは一向に進まず、よせばいいのに新たな取り組みが喜寿(77歳)を迎えても止まらない。
 新しい年を目前に、今年の年末年始もイベントに参加する。お祭り好きの高知に住んでいると、1年中がお祭りで過ぎていく。年末11月22日から1月6日まで、高知城では『光の祭』だ。これは,「志国高知、幕末維新博」特別企画、日本三大夜城として行われるもの。
 高知城は、1601年から約10年の歳月をかけて築かれたが、その後、火災にあいながらも江戸時代中期には創建当時の姿で再建された。日本で唯一、天守だけでなく本丸全体の建造物がほぼ完全に現存する貴重な城だ。
 今回始めて、チームラボにより「DIGITIZED KOCHI CASTLE」というアートプロジェクトを行っている。非物質的であるデジタルテクノロジーによって、街を物質的に変えることなく「街が街のままアートになる」というプロジェクトである。光の祭のプロジェクトでは、江戸時代の姿を今に伝え、現在も高知の街の象徴である高知城を、人々の存在によって変化するインタラクティブな光のデジタルアート空間に変えるものだ。 
 夜の5時半から9時半まで、二の丸、三の丸でこの光の祭りが行われ、多くの市民や観光客が訪れる。追手門からすぐ脇の飲食・物販ブースには9店舗ほどが出店している。ブースの奥には舞台があり、お神楽や、文楽などの催しが演ぜられる。
 私は仲間と、そのブースの片隅で、焼きそばをホットプレートで作っている。この焼きそばは、特製のたれである弊社販売の「にんにくやきにく極みたれ」と塩コショウで味付けしたもので、具としては自社栽培の「青ネギ」と四万十ポークを入れたもので、上品な味でおいしいと評判である。もちろん、その場で、その「たれ」と、ネギ味噌の商品の販売もしている。
 同じブースのE氏はもともと飲食店経営の専門家で、土佐の赤牛の串焼きやビール、ワインの販売など、魅力ある商品を奥さまと販売している。
 私の楽しみは、焼きそばの販売を通して、そこに来られるお客様と、世間話や焼きそばの味に関してやり取りをすることである。高知は約70万人の人口で、お祭り好きだけに毎晩多くの市民が押しかけるが、やはり知り合いの方が来店して声を掛けてくれることが楽しみだ。
 最近は高知でも夜は寒いので、屋外での飲食よりも、近くにある「ひろめ市場」の方が人気があり、多くの来場者の流れは町中に消えていく。
 我われ食品ブースの出店は、残すところ12月31日(大晦日)と元旦から6日までになる。したがって、年末年始は家族と離れてお城で過ごすことになるが、なかなか経験できないことなので、それなりに楽しく仕事として取り組みたいと考えている。
 読者の皆さま、どうか良い新年をお迎えください。

2018年12月21日