◎第368回 連携高知 (平成31年2月4日)

各々の強みを生かし
協働して地域活動化を目指す


 首都圏と地方都市との連携で日本全体を活性化させる取り組みから、都道府県別にそれぞれの中核都市と地方との連携で広域での交流や経済活動を活発化させる取り組みが始まっている。高知県でも、具体的な取り組みが試みられている。
 まずは、県全体の移住促進政策として、2段階移住の取り組が始まっている。高知県に関心を持つ方に、まずは高知市に来て住んでいただき、3か所以上の地方を訪問しながら、希望する地域を自ら探してもらうために、人的もしくは金銭的な補助の仕組みを整備して、活用してもらう。
ご本人が納得して移住してもらうためには、細かい配慮が必要である。移住後に地元の皆様との交流する機会や、移住者それぞれの連携や交流の機会も積極的に設営する必要がある。
 一方で、少子高齢化で人口減少が激しい地域や、消滅することが心配される町村へのサポートも欠かせない。
 私どもは、主としてシニアの移住促進に取り組んでいるが、この活動も各自治体で取り組んでいる移住促進活動と連携して活動していくことが基本である。高知市は、シニアの移住に関しても民間と協同で進める意向であるので、我われは民間の立場で具体的な取り組みを進めていきたいと考えている。
 我われの今年の取組は、高知市の認定するCCRCの活動団体として具体的なシニアの移住実績を上げるためにさまざまな活動が必要となるが、日々の活動を通じて、英知を絞って関係者に喜ばれ、望まれる具体的な成果に結び付けたい。
 昨年に引き続き、高知の偉人を紹介する土佐学講座の第2弾として、宿毛市や四万十市などに焦点を当て、首都圏の皆さんをターゲットに早稲田大学で講座を開催する。また、高知の食を味わってもらう「南国土佐まつり」や、高知への移住希望者のための旅行も計画している。
 地方と高知市との連携の1つに、「日曜市」がある。300年の歴史があり、毎週日曜日に高知城下の追手筋で開かれる「日曜市」に、地域連携の取り組みとして、県下の各地域からの出店ブースが9カ所で出来ている。
 私も香美市、南国市、香南市のブースに香美市観光協会の方と一緒に、青ネギや焼き肉のたれ、ネギ味噌などを持ち込んで販売させていただいている。
 従来の日曜市は高知市内の生産者が中心に参加していたところを、地方から9カ所が出店し、にぎやかに交流を促進する機会になっている。
 最近では、各地域の自治体や移住促進のNPOなどが持ち回りで各所で交流を深め、それぞれの地域を知ると同時に、同様の問題や悩みの解決策を検討する場も定期的に開催されている。
 地方の人口減少は避けられない共通の現象である。自助努力も必要だが、それぞれの地域の強みや特徴を生かしながら、共通の課題に向かって協働していくことで、地域全体がまとまってビジョンに磨きがかかり、より住みやすい楽園への課題解決策が見えてくるかもしれない。やはり、最後は人と人との触れ合いの大切さをそれぞれが感じることになるだろう。

2019年02月08日