◎第377回 田舎暮らしの勧め(令和元年6月28日)

地元の人も移住者も

自然ゆたかな高知を 皆で真のパラダイスに

 久しぶりに高知の田舎から東京へ戻ると、JR,地下鉄などの乗り継ぎに時間表を見る必要がないことを、今更のように感心する。乗り継ぎの時間を気にすることなく、目的地に到着することができる。
 高知の田舎では、1時間から2時間に一本しかないバスの時間を気にして、目的地までの乗り継ぎを事前に確認しなければならない。したがって、自宅から車を利用するのが当たり前になる。都会の交通の便利さは、車の必要性を感じない。
 田舎暮らしに慣れてくると誰しも言うことだが、都会では、あふれる人、人の波に圧倒される。都会生活を長く経験している私にしても、田舎暮らしが長くなってきている最近では、都会の雑踏に異様さを感じるようになった。
 都会の便利さに人口が集中している現状では当然かもしれないが、新宿、渋谷、池袋などで、人々の集中度は異常なほどで、人も車もあふれかえる状況だ。
 田舎では、地域の中心を離れるとすぐに田園風景が広がってくるのが通常だが、都会では、どこまで車で走っても、商店やスーパーなどの店が切れ目なく続く。
 先日、家族で、東京の文京区から、山梨まで、車で一般道を車で往復したが、100キほどの道のりに、田園風景はわずかであることに気が付いた。
 我われが取り組みを進めている首都圏のシニア層の高知への移住・定住の活動も、田舎暮らしに憧れを抱く方々が多くなってきている状況の中で、各県がそれぞれに地元の特色を売り込みながら活発に取り組んでいる。
 シニアに限らず、移住・定住を促進する活動を支援する組織の一つが、有楽町にあるNPO法人ふるさと回帰支援センターである。6月の中旬には、高知県も、高知県最大のUターン・Iターン相談会、高知くらしフェアを開催している。参加すれば、高知暮らしの最新情報がすべてわかる。
 このイベントには高知県全域の担当者が参加し、先輩移住者の生の声が聞けたり、お勧めの空き家情報や、就職・就業相談ができる。
 会場には、託児サービス、授乳スペース、おむつ台などが用意され、数カ所のブースを訪問してアンケートに答えると、抽選で高知県産品をプレゼントしてくれる。至れり尽くせりの設営である。
 60か所ほどのブースでは、個別に面談しながら、数多くの移住体験ツワーなどが用意され、参加者の要望などのヒヤリングを行っている。移住者の関心事は、現地で仕事が見つかるか、住まいは、さらには移住地の文化や環境がどうかということになる。
 シニア層に関しては、移住先で、自分の特技や経験が生かせるかどうかや、新たな良い人間関係が築けるか、もしも体の具合が悪くなった時、介護などの必要が生じたときに、心配ない施設や対応が可能かどうかであろう。
 これから多くの方々を移住・定住という形で受け入れていくためには、高知県の仲間と連携して、より良い町や地域にするための努力を継続していかなければならないと強く感じている。
 スローガンでもある、「生涯活躍のまち」を形成していく決意が必要と感じている。
 今後は、移住者・定住者一人ひとりが幸せと喜びを感じてもらえるように地道な努力を重ねていく所存だ。
 どうか、関係者の皆様、高知県にさらに関心を持っていただき、地元の方も、移住・定住されてきた方も、皆で、この自然の豊かな高知を真のパラダイスにしたいものだ。

2019年06月28日