◎第380回 CCRC定例会(令和元年8月20日)

生涯活躍のまちへ

アクティブ・シニア 力の見せどころ

 シニアの首都圏から地方への移住に、高知県、高知市では前向きに取り組み始めている。当初はこの活動をCCRC活動としてきたが、最近では、「生涯活躍のまち」と呼ばれるようになってきた。全国的にもそれぞれの地域に適した取り組みが開始されている。
 高知市でも、活動主体としての取組を中心に、具体的な進め方や特定の地域に関して調査、検討を始めている。特に最近は、国の窓口で推進をされてきたS氏のアドバイスを受けながら、4~5年の中長期計画を立て、地域の選択や必要なソフト、ハードに関して詳細の検討を開始した。
 移住・定住を希望される方々のニーズとしては、好ましい住家があるか、自分に適した仕事が探せるか、さらには土地の風土・文化が自分に適しているかなどを検討するに違いない。これらのニーズに対応するためは、それぞれの地元の方々や、法人との多くの接点を日頃から模索しておく必要がある。幸いにも、受け入れ側としての高知県の規模は、これらのニーズに対応しやすいと感じている。
 仕事先に関していえば、人手不足の現状ではシニアに適した仕事はそれぞれの企業においてかなりのニーズがあり、シルバー人材センターのみならず、いくつかの法人組織がシニア向けの就業先に関して対応している。移住者・定住者の住まいに関しても、高知市でも多くの空き家が存在している状況にあることから、今後、賃貸借や不動産の売買に関してルールを整備していけば、有効利用することが可能と判断できる。
 さらに高知市では、移住者やシニアが住みやすい環境を整備しながら、新たな“まち”づくりに向けて、「生涯活躍のまち」のモデルを検討するべく取り組み始めている。高知市と県内のほかの自治体との連携で、まずは、県の中心で便利な高知市に、モデル・タウンをいくつか立ち上げて、その後、各人が好む地域へ定住する方向が望ましいと、2段階移住の取組みを既にスタートさせている。
 取り組みを進めるには、それぞれが語り合い、助け合う人的ネットワークが欠かせないため、定期的な交流の場を設営し、お互いにそれぞれを知り合うことで、コラボレーションや助け合いを助長させる活動を継続して、それぞれの実例を共有し合う場づくりが必要と考えている。自分の能力を生かしたい人、その能力を必要としている人、人と人との触れ合いがいかに有意義であるか。そのような触れ合いの場所を数多く提供していきたい。このような地道な努力が将来の「生涯活躍のまちづくり」の基本にあるに違いない。
 1カ月に1度程度の例会でなく、自然発生的に、自発的にメンバーがテーマを持ち寄り議論を重ね、提言していく組織をにしていきたいと願う。若者の活力にシニアは勝てないかもしれないが、経験とノウハウを出し合うことで、驚くような結果を導き出せるかもしれない。アクティブ・シニアの力の見せどころだと考えている。

2019年08月20日