◎第352回 2拠点居住(平成30年6月8日)

運 命 的 な 経 緯 も 感 じ

現状を前向きに考え過ごす

 郷里・高知県土佐山田町の家屋敷・田畑を相続して5年程になるが、家族と東京に居住していると、高知の家屋敷は空き家で何の意味もないと思い、学生時代に高知から東京の大学に入り、東京の我が家に下宿していた従弟Tと相談して、4年前に家屋敷を活用して農業法人「株式会社土佐龍馬の里」を設立し、従弟の関係の会社の上司K氏と、同じ地域で農業をされているY氏、それに東京から高知にUターンされていたM氏の5人の出資で会社を運営して、はや4年が過ぎた。
 最初のうちは、親しい従弟T氏が高知に居るので、ほとんど彼に任せて、月の内10日ほど高知に滞在する程度で過ごしていた。
 ところが、頼りにしていたT氏が2年ほど前に病死してからは逆転し、現在に至るまで高知に滞在することが多くなり、何か特別の用がない限り東京には戻らなくなった。年末年始も昨年の暮れから新年にかけて正月を数日、東京で過ごしてからは、3カ月間、高知へは帰らなかった。もちろん、私の知り合いの方にも、一年中世界を駆けまわっている方もいるし、従弟の会社の上司K氏などは、高知と東京、東北に関連の会社があり、東京に住むご家族の家に落ち着く暇がない状況のようだ。
 現在、私の場合、女房と大学2年生の息子は東京に残して、高知へ単身赴任している。
 成り行きで、2拠点居住の現状であるが、私の場合、何代かにわたって両親の祖先も高知出身であるし、親戚もかなり高知に住でいるので、何か運命的な経緯で高知に在住しているようにも感じる。この数年の間に、東京での仕事や経営していた学習塾等を整理して、東京へ戻らなくても高知の仕事に専念できるようになってきている。
 ただし、大学を卒業して大手物流会社N社を停年になってからも、物流の業界団体の役員を7年程務めてきたので、現在でも物流に関しての専門知識と経験は継続して生かすようにしている。時折、コンサルタント会社などから依頼があるので、どこにいてもできる、電話インタビューでの対応は継続している。
 2拠点居住は、無駄なことや、家族に心配や負担をかけたりすることもあるが、現状を前向きに考えて過ごすことにしている。
 東京の生活の過ごし方は慣れているはずであるが、たまに帰ると戸惑うこともある。例えば、交通手段の選択についても幾つかのルートがあるために、その都度迷ってしまうことや、従来からお付き合いしていた方々が疎遠になり始めているので、連絡するのに躊躇してしまうこともある。
 高知の良さは、やはり自然が目の前にあるということになるが、バスや電車の頻度が少ないために、あらかじめ時間を確認してからでないと計画が立たない。特に車の移動が主になるので、夕方、ビールを飲むにしても、あらかじめその後のスケジュールを確認しておかないと無駄な出費をしてしまう。
 私が住んでいる所は田園地域であるが、3キロほどで土佐山田町の街並みもあり田舎の生活も楽しめるし、15キロほどで高知市に行けるので地方都市の生活もエンジョイできる。一番楽しみなのは、10分ほどの一級河川「物部川」の川向うに、気楽な飲み屋があることだ。もちろん、そこ以外には家から歩いて行ける飲み屋はないのだ。
 大都会東京と地方都市の田舎、土佐山田の2拠点居住はそれなりに価値ある生活かなと自己満足している。

2018年06月08日